平成27年 台東区長選挙立候補者の方に向けた
区の文化的資源に関わる景観・まちづくり行政方針についての緊急アンケート
設問別回答一覧
三段階でのご回答(○/△/✕) および コメント・自由記述欄
候補者一覧(届け出順)
小柳 茂(こやなぎ しげる)
服部 征夫(はっとり ゆくお):回答不可
中山 義活(なかやま よしかつ)
武田 完兵(たけだ かんべえ)
鈴木 一郎(すずき いちろう)
垣内 常子(かきうち つねこ)
1 都市計画・都市環境に関して
◆ 区都市計画マスタープランに謳われているように、歴史あるまち台東区に相応しい、都市建築(まちなかの建築)のあり方について重要視し精査検討したい。
小柳氏:○
区としての都市計画マスタープランを行政(事務局)主導ではなく、区民、専門家、この間まちづくり大学や下町塾などに参加してきた方、地域で自主的に活動している方にどんどん参加してもらい策定していく。その中のテーマとして位置付けるべき、と考える。
服部氏:回答不能
中山氏:○
区都市計画マスタープランと実際の町並みが乖離していたりする実態は認識している。地域の特色を活かした街並みをつくることに法や条例上の不備があればこれを検討していく。
武田氏:○
マスタープランはよく知らない 後半については重視尊重したい
鈴木氏:○
区内には、歴史的に貴重な建造物が数多くありますのが、それらの建物と新たな建造物との調和を図れるような街にしていきたいと思います。
垣内氏:○
都市計画そのものの見直しが不可欠であり大変急がれています。
建築基準法が改悪された1998 年以降、マンション建設が急増している台東区都市計画における用途は、上野公園と谷中以外ほぼ全域が商業地域です。マンションは住宅であるため、1998 年の建築基準法が大改悪された時に、本来用途を見直し、「住宅兼商業地域」を新設すべきだったと考えます。
さらにこの商業地域全域が液状化危険地域です。
首都直下型地震に備え、液状化ハザードマップ作りを最優先します。
それと同時に、台東区にふさわしい都市建設(まちなかの建築)のあり方を重視したまちづくりにとりくみます。
1979 年に日本政府が批准している「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約)」を、憲法第98 条第2 項に基づき、抜本的に法的根拠を明らかにして、予算措置を強化し、歴史的財産をまちづくりに生かします。
◆ 景観法・区景観条例の精神に鑑み、歴史的に紡がれた区内の景観について、観光資源としても重視して、その保全・継承・形成に積極的に取り組む。そのための行政機構の整備を行う。
小柳氏:○
同潤会上野下アパートや浅草見附のビルなど、区が指定しながら消失していく歴史的建造物を見るにつけ悔しい思いをしている。行政機構の整備は必要だと思うが、指定した文化的財産を守るルール、それをチェックする第三者的な立場での機関が必要ではないか。
服部氏:回答不可
中山氏:△
歴史的に紡がれた区内の景観は区の大切な資源である。観光資源としての活用も含め、その保全や発掘は必要なことだと考える。関係各署の横断的連携や、景観審議会、都市計画審議会、文化財審議会などの各審議会の連動を検討したい。
武田氏:○
前半はよく知らない 後半は尊重するし 首長が変われば機構も若干変るのは当然 主張があって各々出馬するのだから
鈴木氏:○
江戸風情を残した景観は観光資源としても重要ですので、当然保全・継承・形成をしていくべきです。特に区内の若者にその良さを理解してもらえるような取り組みをしていきたいと思います。行政機構については、現在の体制で問題ないか、精査をしたいと思います。
垣内氏:○
1979 年に日本政府が批准している「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約)」を、憲法第98 条第2 項に基づき、抜本的に法的根拠を明らかにして、予算措置を強化し、歴史的財産をまちづくりに生かします。
◆ 文化財保護法や歴史まちづくり法等の趣旨に鑑み、観光資源・まちづくり資源として重要な歴史的建造物や名勝史跡周辺周辺環境の保全・活用に積極的に取り組む。
小柳氏:○
私は浅草生まれ・育ち。結々なイベントでの集客を否定するものではないが、台東区の最大の観光資源は歴史的建造物や、路地裏や軒先園芸などが形成する風情だと思う。保全活用のためカを尽くしたい。財政的には官民ファンドをつくるなど、行政の積極性が必要。
服部氏:回答不可
中山氏:△
歴史的建造物や名勝史跡は区の重要な歴史的資源だと認識している。場所ごとに適切な保全に取り組む。
武田氏:○
当然である 伝統、歴史を重視 現状を重視 建造物史蹟に限らず 人物についても市丸さんとか 永六輔さんとか もっとたくさんいる筈
鈴木氏:○
上の回答と同様です。
垣内氏:○
社会権規約と文化財保護法に基づき、政府の責任を明らかにし、文化庁とのパイプを強め、まちづくりに取り組みます
◆ 歴史的な環境やまちの風情を活かしたまちづくりのために、各地・各国の最新の動向・諸施策などを積極的に参照し、国や都、周辺区とも連携して、その場所に相応しい施策をする。
小柳氏:○
モノマチ、エーラウンドなど「ものづくりのまちづくり」を牽引する、若いクリエイターや地場産業の後継者の中にも、地域の歴史的建造物や文化を、代々住んでいる地域の先輩から学ぼうという意欲があふれている。区民参加で研究・提言する運動を支援していきたい。
服部氏:回答不可
中山氏:○
諸外国の文化財施策、特に文化財周辺の建築規制には見習うべきものも多い。これらや他都市の事例も含めて、有効な景観施策についての検討を行いたい。区境の地域に関しては他区と連携を図りたい。
武田氏:△
私は国内でも国外でもあまりまねを好まない 趣旨は賛成なので独特に台東区の文化(多々)を発展させたい
鈴木氏:○
他の地区で行われている施策で、良いものは積極的に取り入れていくべきであると思います。また、台東区の景観、風情は区内部で完結しているわけではないので、国や都、そして隣接区とは密に連携を取り合い相乗効果がでるような施策を作り上げていきたいと思います。
垣内氏:○
これまでの私の国連での活動を生かし、ユネスコの協力も得て、貴重な台東区の遺産のそれぞれの場所にふさわしい最善の施策の実現をめざし、“持続可能なまちづくり”に取り組みます。
◆ 主要道路耐震化事業や木造密集地域の不燃化事業に際して、防災事業と歴史的建造物保全の両立を目指す。このために、各部門の連携や外部専門家を交え最大限の精査・検討を行う。
小柳氏:○
木密地域の不燃化事業は、二項道路要件により改築ができない、不燃化改修には補助金が出ない、などの問題を解決する政策的展開が必要。道路の拡幅は重要だが、このままでは風情ある景観が消失してしまう。
服部氏:回答不可
中山氏:○
これら防災をうたった事業については、街の個性や個々の建物の具体的状況について考慮しつつ、きめ細やかな対応を行いたい。建物の持ち主や地域の意向をしっかり踏まえ、防災と文化の保全の両立をできる道を探りたい。
武田氏:△
これ双方両立 双方活かす事が大切
単に今日権力は行使しない どんな専門分野の会を作るか 何でも部会を作ってしまうと その頭が大切
鈴木氏:○
歴史的建造物の保全は必要ですが、一方で区民の安全を守るための防災活動ももちろん重要です。ご質問通り、組織横断的な部門連携や外部専門家の協力は当然必要であると考えます。
垣内氏:○
液状化ハザードマップ作成は、道路の耐震化事業及び不燃化事業、ビルの倒壊予測に資するものと考えます。
防災事業と歴史的建造物(住宅街を含む)の耐震防火とともに保全について、法的根拠を明確にし、文化庁との協力体制を強化し予算措置を抜本的に強化し取り組みます。
2 区民に身近な文化環境について
◆ 区民にとって親しまれランドマークとなっている建造物(学校や転用された校舎等)や文化的価値のある建造物などの改廃に関しては慎重に、開かれた検討をする。
小柳氏:○
浅草六区のロキシー、トキワ座、東京クラブくらいは残したかった。映画館や劇場をランドマークとして残すのは欧米では常識だ。
服部氏:回答不可
中山氏:○
ファシリティマネジメントや区の全体的な計画を踏まえて、親しまれている建造物、文化的価値のある建造物の改廃については、地元や専門家に適切に情報公開をしながら総合的に検討したい。単純に新しく建て直せばいいとは考えていない。
武田氏:○
当然である 私 南部出身者として 柳北小・福井中と廃校に成った 統廃合がその名称が何だったのか 西小後の永寿総合病院とか福井中跡地ヒューリックビルとか精査したい 住民の為の公施設である
鈴木氏:○
学校校舎は卒業生にとっては思い出深い建物であり、地元を末永く愛する気持ちを育むためにも重要だと思っています。それ以外の価値のある建造物も含めて、区民の方の意見をお聞きしつつ有効活用できるようにしていきたいと考えています。
垣内氏:○
新たに発見された寿2丁目東陽寺遺跡(仮称)を含め、台東区の遺跡と文化財の保存に取り組みます。
◆ 文学作品や町会名称などで親しまれている旧町名(住居表示以前)について、区長期計画に示された通り、まちづくり資源として継承・活用に努める。
小柳氏:○
旧町名は歴史的な価値があり、大切にすべきである。10年ほど前に区がまとめた調査は、政治的・アリバイ的な感が否定できない。まちづくりの中で、住民参加で前に進めていきたい。
服部氏:回答不可
中山氏:○
例えば、東上野四丁目というよりは稲荷町というほうが実際分かりやすい。粋な町名があることは、新旧住民に関わらず街への愛着を深くさせるように思う。旧町名を保存したいという方々の支援を推進、協働していきたい。
武田氏:○
お正月になると旧町名が知れる マンション新住民が増え 町会が元気がないという 討論会ならもっと話せるが 現実と旧町名の利用 私は南部に浅草冠を可といっている 要するに浅草小島(町)OK
鈴木氏:○
旧町名は無形の観光資源であるとともに、地元住民にとっては忘れられない大切なものであり後世に継承していく必要があると思いますので、 継承・活用していきたいと考えています。
垣内氏:○
区独自の民俗資料館の建設が不可欠と考えます。
区民とともに国際的な文化資産を継承し活用します。
◆ 東京23区内にあって最大の寺院数を擁する台東区において、「墓地埋葬等に関する法律」の改正等を承け、積極的な寺院政策を検討する。
小柳氏:△
寺院の公共的(歴史的建造物、収蔵している文化財、緑、庭園など)を保存することは重要だと考える。しかし、「墓地埋葬法」改正と寺院政策についてはよく意味が分からない。
服部氏:回答不可
中山氏:△
平成23年の法改正により、墓地の許可権限が都から各区に委譲されたが、具体的にできること、すべきことについては、当該寺院等や関係者、有識者と協議の上で慎重に進めていきたい。
武田氏:△
私はよく知らない 指導を受けた後考える ただ 寺院神社が行政とは別だったがもっと大衆に好まれ利用され 生き涯りの一つ であっても不思議でない
鈴木氏:○
法改正により区長として行える権限が多くなりましたので、区民の方や寺院の関係者のご意見を伺いつつ、問題・課題があるようであれば解決するための政策を検討したいと思います。
垣内氏:○
墓の問題は人権の問題です。
歴史的転換点にある墓と寺院政策等について、国際人権規約に基づき積極的に検討します。
◆ 上記項目と関連して、諸寺院等を、固有の文化・史跡、観光資源としても再評価し、これらと協働したまちづくり・環境形成をめざす。
小柳氏:○
上記のとおり、寺院の公共的(歴史的建造物、収蔵している文化財、緑、庭園など)を保存することは重要だと考える。固有の文化・史跡、観光資源として保護することは政策課題だと思う。
服部氏:回答不可
中山氏:○
寺院の持つ宗教的尊厳を保ちつつ、防災や観光など様々な点において区と諸寺院等との連携・協働を図っていく。個々の寺院の事情を踏まえつつ、まちづくりを進めたい。
武田氏:○
これ位なら即OKしても良いと思う 環境は大切 話し合うことも
鈴木氏:○
寺院等は観光資源です。しかし一方で関係者の心の拠り所でもありますので、完全な観光地化はできないと思います。両者の折り合いを取っていく必要があると考えています。
垣内氏:○
徳川幕府以来の台東区の寺文化を検証・保存し、まちづくりに生かします。
3 その他事項
◆ 庁議はじめ、区内部での検討事項・議事や、各行政委員会等での議事・審議、各種検討会などでの検討事項・議事について、情報公開をより一層推進する。
小柳氏:○
(特記事項なし)
服部氏:回答不可
中山氏:○
区議会のインターネット中継など議会の議事公開は進められてきてはいるが、台東区の情報公開についてはさらなる推進が必要と考える。庁内における様々な意思決定プロセスについても文書化・公開を推進していきたい。
武田氏:◎
これは私の民主主義参加・公開であるから 国と違って知らせる もし丸秘があるなら無知な私 公開できない その事や例を教えて欲しい ヒューリックビル50年契約も公開しないのでしょう なぜか知りたい
鈴木氏:○
区民一人一人が主役の政治をめざし、区民全員が区政で行われていることを理解できるよう、積極的に情報公開していきたいと考えています。
垣内氏:○
市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)第19に基づき、情報公開の徹底をはかります。
◆ 行政施策の決定プロセスにおいて、区内部で閉じた検討に終始せず、適宜、外部専門家や地元有識者・区民の意見を広く徴する方向で「開かれた区政」を目指す。
小柳氏:○
(特記事項なし)
服部氏:回答不可
中山氏:○
課題において必要とされる専門性の度合いに応じて、相応しい専門家、有識者や関係住民の意見を聞くことは重要である。これらの意見徴収ならび審議の場については、広く公開にて行われるようにしていきたい。
武田氏:○
区民ということで有権者に限ってはいけない バブル時代に去った人、働く人 台東区を愛する人に参加可 ただ決議する様な場合では比率があるかもしれない 原則開かれた区政目指す
鈴木氏:○
政治家や役所職員などの行政担当者だけでは、発想に限界があります。外部の専門家や区民のアイデアを積極的に取り入れていきたいと思います。 主役は区民であり、政治・行政は裏方であると考えます。
垣内氏:○
首都直下型地震に備え、開かれた区政の実現によって、区民(区内に住み働く多様な人々)の意見を尊重した国際人権条約を遵守した開かれた区政に転換することが大変急がれていると考えます。
4 候補者の主張(上記に関連して、書ききれない事項など) 別紙添付でも可
小柳氏:
台東区内には歴史的・文化的価値の高い財産がたくさんあり、これを消失させない、大切に保存することは重要。また、区内には「ジェイコブスの4要件」を満たしている場所が多い。そこをもっと深めて政策展開すべきではないかと常々考えている。
服部氏:回答不可
中山氏:
23区の中でも歴史的・文化的資源に恵まれている区である台東区にとって、景観まちづくりの観点は重要だと認識している。国際観光・文化のまちナンバーワンを目指し、文化財の発掘・保全や上野の杜の国際文化拠点化などに積極的に推進していきたい。区民一人ひとりとの対話を通じて、台東区行政を推進していきたいと思います。
武田氏:
上記に関連してとありますが 寺社は大切にします 伝統を守ります 人の健康・幸せを一番に考えます
現自転車行政に不満です 接区(5区)と行政合理化します(住民に便利な為に) 隅田川に歩道橋(墨田区)谷中(谷根千)文京区と等々 千代田、中央とも
浅草寺 浅草六区高層ビルTVで見た 昔JA馬券売場反対だった ひょうたん池のある頃とはいわないが何か心・情緒を残して欲しい
鈴木氏:
区長が一方的に政策を決めるのではなく、区民や様々な関係者方の意見を反映した政策つくりをしていく、台東区民一人一人が主役の政治を目指します。 景観・まちづくりに関しても、多くの方から意見や考えを聞く機会を積極的に作っていきたいと思っております。
垣内氏:
上記の取り組みは、平和に資する重要な課題です。国際人権規約を活用し、こどもたちや若者と区民の意見を尊重し、学際的・国際的見地を積極的に取り入れ、“持続可能な災害に強いまちづくり”に転換します。
現政府の憲法9条違反の戦争政策に反対し、憲法9条を守りぬくためにプロジェクトピースナインを提唱し、台東区の人権平和都市宣言を作ります。
(以上)